ヒップホップとファッションの歴史

ストリートカジュアルと切っても切り離せないのが音楽です。特にヒップホップとストリートの関係は深く、ストリートファッションというとヒップホップ系のスタイルをまず連想するという方も多いようです。

一方で、ひとくちに「ヒップホップ系」と言っても、人によって思い浮かべるスタイルは異なります。世代によるところも大きいですし、その時代の音楽の流行とも関係します。今回は、ヒップホップの歴史をざっくりと振り返り、ストリートカジュアルへどんな影響があったかを見ていきます。

目次-INDEX-

70年代に生まれたヒップホップ

ヒップホップが生まれたのは、1970年代の初頭~中頃です。当時はディスコブームの時代でしたが、貧困層の若者はディスコに行くお金がなく、公園などにターンテーブルを持ち込んでパーティーを開きました。これがヒップホップの始まりです。すでに今から40年以上前のことになります。

ヒップホップからファッションの大きな流行が生まれた最初の例は、1980年代初頭のB-boyスタイルです。B-boyとは元々ブレイクダンスを踊る男性を意味します。極太のゴールドチェーンアクセサリーやバケットハット、スポーツブランドの黒いジャージが代表的なアイテムで、現在でもB-boyに由来してヒップホップ系ファッションのことをB系ファッションと言うことがあります。

1980年代後半にかけては、「ブラックプライド」ムーブメントがあり、黒人アーティストたちは自分たちのルーツであるアフリカを讃えると同時に、黒人民族主義運動を再解釈していきました。黒人民族主義の打ち出すイエロー・レッド・ブラック・グリーンのカラーリングや軍服系アイテムがこの時期の特徴です。

1990年代中盤には、派手でゴージャスな「ゲットーファビュラス」と呼ばれるスタイルが生まれました。山高帽にダブルスーツ、アリゲーターシューズなど、高級品を競うように身につけたヒップホップスターたちの姿がありました。

2000年代には、全身に大量のタトゥーをいれたヒップホップアーティストが数多く現れました。タトゥーを強調するためファッションはむしろシンプルで、ベースボールキャップやスニーカー、パーカーなど身近なものが好まれました。

2010年代末に起こった90年代リバイバルブーム

こうして振り返ってみると、ひとくちにヒップホップファッションといっても時代によって流行は大きく異なるのが分かります。少し前の時代への反動として真逆の方向性に向かう場合もありますし、他の音楽ジャンルや社会全体の動向から影響を受ける場合もあります。

直近の2010年代後半に起こった特徴的な出来事として、90年代のリバイバルブームがあげられます。アメカジやグランジ・ロックスタイルのリバイバルも同時にありましたが、なんといってもストリート系ファッションのリバイバルが最も印象的です。一定以上の年齢層にとっては懐かしく、若い世代にとっては新鮮なものとして受け止められた90年代ストリートスタイル。オーバーサイズのフーディやカーゴパンツ、ボリューム感のあるハイテクスニーカーなどを使ったコーディネートは、00年代スタイルのある種のクリーンさに対する反動という面もあったかもしれません。

音楽の楽しみ方という意味では、2010年代にはストリーミングが主流となりました。2017年には、アメリカでロックを抜いてヒップホップが音楽消費の第1位になっています。単に音楽を聴くだけでなく、スマホでミュージックビデオを楽しむというスタイルも普及しつつあり、これからの流行は動画から生まれてくるという可能性も大いにありそうです。女性ラッパーの活躍も目立っており、メンズだけでなくレディースのストリートカジュアルにも影響を与えそうです。

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